おもいでファームの近藤です。
土付き・泥付きの野菜ってどう思われますか？
・新鮮なイメージ
・日持ちがする
・洗うのが面倒
・家の中に土を持ち込むのに抵抗がある
プラスにイメージする人、マイナスにイメージする人、人によって様々です。
土付き・泥付きの野菜ってどうしてあるのか？
土付きのメリットやデメリット、日持ちはどうなのか？
など、多くの人が疑問に思うであろうことを、生産者の立場として考えてみます。
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土付き・泥付きの野菜とは
土付き・泥付きの野菜は、土・泥を水で洗い落していない野菜です。
基本的に、土に埋まっている「根菜類」が該当します。
ダイコン、ニンジン、ゴボウ、サツマイモ、ジャガイモ、サトイモ、などなど
ホウレンソウやコマツナなど「葉菜類」も、水洗いしていなければ根元に土が残ります。
これも土付き・泥付きの野菜といえるでしょう。
おもいでファームでは現在、ダイコン、ニンジンは水で洗っています。
ジャガイモ・サツマイモ・サトイモに関しては、水洗いせず土をきれいに払った状態でお届けしています。
おもいでファームが洗う・洗わないを分けている理由
ニンジン・ダイコンは保存適温が低く冷蔵保存に向くため、
土付きで冷蔵庫に入れることに抵抗がある方への配慮と、
袋に入った土付きニンジンは冷蔵庫に入れると蒸れやすく痛みが早いと感じるため、
洗うようにしています。
また、
ダイコン・ニンジンは、生で食べる可能性があるからという理由もあります。
＊火を通す場合は皮つきでも全く問題ありませんが、土壌には有用菌以外にもさまざまな細菌がいるため、生で食べる場合は、念のため皮はむいて食べたほうがいいと思います。
収穫してすぐに水洗いしないと、洗っても表面がきれいにならないことも理由の１つです
反対に、イモ類は保存適温が若干高く常温保管に向いているので、
土をきれいに払っておけば、新聞紙に包んで冷暗所に置いておけます。
また、洗ってすぐに乾かすことができないと痛む恐れがある、というのも洗わない理由です。
おもいでファームではすべて自然乾燥させているので、天候や時間によってはすぐに乾かせない場合があるからです。
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スーパーなどで土付き野菜がほとんどない理由
基本的にスーパーで販売されている野菜に、土付きの野菜はほとんどありません。
理由として「必ず洗わなくてはならない」という出荷条件がある場合が多いからです。
農産物直売所でも、ニンジンやダイコンは洗って出荷するのがルールになっているところも多いです。
土付き野菜には、生産者の「省力化」の側面も
ニンジンだけ、ダイコンだけ、など単一の野菜を大規模に栽培する生産者の場合、野菜を洗う機械を持っています。
機械があれば、自動で効率的に野菜を洗うことができます。
一方、規模が小さく少量多品目栽培をしている生産者は、基本すべて野菜は手洗いです。
規模の大小、機械の有無関係なく、野菜を洗うことは非常に手間のかかる作業です。
もし野菜を洗わずに出荷できれば、生産者としては作業負担が軽減されとても楽になります。
洗わないと出荷できないというルールがあるから洗っているけど、洗わなくてもよいなら洗わずに出荷したい、というのが本音ではないでしょうか。
土付きにこだわり、信念を持って販売する人もいると思います。
ただ、野菜を土付きで販売している人の中には、表面上「こだわり」の体を取りながら、実は「省力化」を目的としている人も少なからずいると思います。
別にそれをよいかわるいかを語るつもりはありません。
ただ、土付き野菜にはそういう側面もあるということです。
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土付きの野菜はあり？なし？アンケートを取ってみた結果
以前Facebook上で繋がっている方を対象に、アンケートを取ったことがあります。
土付きの野菜はありかなしか、というアンケートです。
結果は、「できれば洗ってある野菜がいい」というのが最も多い意見でした。
理由として、以下のような意見がありました。
・土を家の中に持ち込みたくない
・洗うのが大変
・外で洗うことになって面倒
「土付きでもOK」という意見ももちろんありましたが、
それでもやはり上記のように思う方が多く、ある程度予想通りの結果でした。
土付き野菜は日持ち、保存性が良いのか？
土付きの野菜は洗った野菜に比べて日持ちがする、
というイメージを持っている人は、意外と多い気がします。
しかし、実際どちらが日持ちするかについて、はっきりしていないように思います。
例えばニンジンを機械で洗うと、表面の薄皮は剥がれてしまいます。
洗うことによって表面が剥がれるという意味で言えば、洗わないほうがいいかもしれません。
しかし、手洗いで表面を傷つけないように洗うなら、逆に洗ったニンジンの方が日持ちがするように感じます。
なぜそう思うかというと、土付きイコール雑多な細菌や微生物がいることになります。
保存においては、極力雑多な細菌はいないほうが好ましいと考えるからです。
また、収穫してすぐに洗えば表面がきれいになるのに、
洗わないと表面の土の汚れがきれいにならなくなるというのも、
土の中にいる状態と、収穫してから土が触れている状態では、
明らかに状況が違うという点で、土付きが一概に好ましい状態とは言えないと思います。
まとめ
いくつかの視点から「土付き」と「洗い」の野菜を比較してみましたが、
野菜を購入する側からいえば、やはり洗ってある野菜の方が使いやすいと言えるでしょう。
保存にしても、使う時の洗う手間にしても。
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