畑での農作業時に蚊から身を守る方法・有効な対策

おもいでファームの近藤です。

江南市で無農薬・無化学肥料で野菜を作っています。

畜糞を使わず「米ぬか」と「おから」を利用した

自然栽培に近い形の栽培をしています。

おもいでファームでは除草剤を使用しないので、

定期的に草の管理をしていても、

どうしても畑に雑草が生えてしまいます。

草が生えているところには蚊が発生します。

そのため、おもいでファームの畑には蚊がたくさんいます。

夏場に農作業をしているとものすごく蚊に刺されます。

尋常じゃなく刺されます。

夏場は暑いため、

基本的に朝夕だけの作業になりますが、

その時間帯には必ず蚊がいます(大量に)。

蚊が身体にまとわりついてくるのは

とても不快でストレスを感じます。

夏の蚊の対策はとても重要です。

私が実践している畑での蚊対策についてお伝えします。

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肌を露出しない(物理的防除)

肌を露出しないこと、

蚊の対策としては基本的かつ最も効果的な方法です。

長そで・長ズボンで作業するということです。

服が薄すぎると蚊に刺される

しかしこの時、

薄いメッシュなどあまりに薄い生地だと

服の上から普通に蚊に刺されるので注意してください。

蚊の針が貫通しない程度に厚みのある、隙間のない服でないと

せっかく長そで・長ズボンでも効果がありません。

日焼け対策としても重要

長そで・長ズボンは、日焼け対策としても大切です。

女性はほぼ間違いなく日焼け対策をすると思いますが、

日焼け対策に全く無頓着な男性は多いと思います。

夏場、驚くほど真っ黒に日焼けしている農家の方がいますが

過度な紫外線の曝露は皮膚がんなどを引き起こす原因であり、

当然おすすめできるものではありません。

ケガから身体を守るためにも重要

農作業時に肌を露出するリスクはもう一つあります。

安全面でのリスクです。

家庭菜園程度でも

農作業ではクワやカマといった刃物を扱います。

また畑には、

ハチやムカデをはじめとする身体を刺す昆虫

鋭利な茎や葉、毒を持つ植物

が存在します。

それらから身体を守る意味でも肌を露出させないことは大切です。

暑さ対策

でも、夏場に長そでは暑くて…

よくわかります。

通気性のよい服を着るなど、工夫できることはありますが、

それも限界があります。

そんな時に役に立つのが「空調服」です。

畑や工事現場など、

今や真夏の屋外作業には欠かせない存在になっています。

ここ最近の真夏の暑さに負けて、ついに私も購入しましたが、

もっと早く買っておくべきだったと思えるくらいの体感がありました。

服では隠れない顔の部分の対策

顔の部分は服では隠せません。

この対策としてもっとも有効かつ確実な物理的防除が、

下記のようなメッシュの虫よけの帽子です。

顔は虫よけスプレー使えばいいんじゃない?

と思われると思います。

確かにそうです。

ただ私自身なんとなく毎日使う事に抵抗があるので、

個人的には物理的な防除をおすすめしたいというだけです。

(虫よけスプレーについては後述します)

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虫よけスプレーや蚊取り線香(化学的防除)

虫よけスプレーを活用する

蚊対策の基本アイテムといえば虫よけスプレーです。

効果的に蚊から身を守ることができます。

商品によって、効きがよいものとそうでないものがありますが、

この違いは「ディート」の成分量で決まります。

ディートとは「昆虫忌避剤」として用いられる有機化合物です。

このディート、第二次世界大戦中のアメリカ軍で使われはじめました。

ディートの開発の背景には、

アメリカ軍の多くの兵士がジャングルで蚊に刺され

マラリアやデング熱で倒れていった経緯があります。

現在もっとも効果のある忌避剤とされながらも、

具体的にどうして効果があるのか実ははっきり分かっていないそうです。

そこで、気になるのは危険性だと思います。

日本では40年以上の販売・使用実績がありますが、

薬機法にもとづく副作用の報告はないとされています。

副作用もなく危険性は認められていないが、

安全だという明確な根拠もない

というのが現状の見解のようです。

現在、日本国内のディート配合虫よけ剤は2種類あり、

ディートが12%以上配合されているものは医薬品(上限30%)。

ディート10%以下のものは医薬部外品

とされています。

ディートの濃度は強さではなく持続時間を示しており、

濃度が高いほど効果が長時間持続します。

(ディート濃度30%で約8時間・12%で約6時間)

副作用なく危険性は認められないとしながらも、

ディートには年齢によって下記の使用制限があります。

ディート12%以下の医薬品・医薬部外品
・6か月未満の乳児は使用不可
・6か月以上2歳未満は、1日1回まで
・2歳以上12歳未満は、1日1~3回までディート30%の医薬品
・12歳未満は使用不可

このように、

虫よけスプレーの忌避効果はディートという成分によるもの

だということがわかりました。

毎日のよう畑に行く人は、使用頻度もかなり高くなります。

私は毎日つけることにちょっと抵抗があるので、

物理的防除をおすすめしていますが、

成分について理解したうえで、

特に気にならない方は活用するのが良いと思います。

携帯型の蚊取り線香を活用する

蚊取り線香を携帯し、蚊を寄せ付けなくする方法です。

蚊取り線香を携帯できるケースというものが売られています。

100円ショップでも購入できます。

この携帯用ケースを腰にぶら下げることで、

常に蚊取り線香の煙が身体のまわりに上がります。

ただ、携帯用の蚊取り線香を使う際には注意が必要です。

野菜に蚊取り線香のにおいが移ることがあるため、収穫時には適しません。

実際に使ってみたところ、

腰から直に顔に煙が上がってくるので、

普通に使っている分には気にならない私でも、

においがきつく途中から気分が悪くなったので、

個人的にはあまりおすすめしません。

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蚊に刺されまくって耐性をつける

これはおまけで、全くおすすめしない方法ですが(笑

蚊対策を完全に諦める方法です。

蚊に刺したいだけ刺されるということです。

実は、

蚊にさされすぎると最終的にかゆくなくなる

ということが分かっています。

私も毎年夏場も中盤に差し掛かる頃には、

蚊に刺されすぎて、刺されてもかゆくなくなる境地に達します。

「蚊に刺されすぎて免疫できて全くかゆくないんだよね、あはは!」

なんて、冗談で言ったりしていたのですが、

これはあながち冗談でもなかったのです。

蚊に刺された時のかゆみは刺された頻度で変わる

ネットで調べてみると、

蚊に刺された時のアレルギー反応が刺された回数によって変わっていく

という記事が出てきました。

蚊に刺された時のかゆみの流れとしては、

①蚊に何度か刺されることでまず遅延型が現れる。

②さらに刺されると即時型も現れる。

③その後、遅延型が次第に出なくなり即時型だけが残る。

④最終的に即時型も出なくなり、蚊に刺されても皮膚反応が現れなくなる

【遅延型】
刺されて数時間から翌日にかけてかゆみが起こり、
長い人は1~2週間断続的にぶりかえす。
【即時型】
刺されてすぐかゆくなり数時間程度で治まる

*遅延型と即時型の詳しい違いはムヒのサイトで確認できます。

このような流れで、

最終的には刺されてもかゆくなくなるということなのです。

農作業で蚊に刺されすぎた結果かゆくなくなるのは、

こういうことだというのです。

蚊に何度も繰り返し刺されると最終的に、唾液腺成分に特異的なIgG抗体が作られるようになります。このIgG抗体はIgE抗体よりも先に唾液腺タンパク質などに結合するため、アレルギー反応が起きなくなります。減感作、脱感作と呼ばれるものです。

ただしこのIgG抗体は一時的で、しばらく蚊に刺されないでいると抗体価が落ち、またIgE抗体が優勢になってかゆみを感じるようになるのです。

出典:https://weathernews.jp/s/topics/201909/050085/

前シーズンでかゆくなくなっても、

翌年、また刺されはじめはかゆいのはこういうことなのですね。

刺されていくうちにアレルギー反応は徐々に弱くなるのは、虫刺されも同じ」と話します。例えば、アラスカなどで何百回、何千回と虫に刺される人は、1年ほどで蚊に刺されても反応しなくなってきます。

出典:https://news.j-wave.co.jp/2019/07/724-9.html

かゆみ・腫れは「年齢より蚊に刺された経験」による

老人になると蚊に刺されてもかゆくなくなると言われます。

これは年を重ねることで相対的に刺される回数が多くなるからです。

蚊に刺される頻度や体質によって、進み具合に差が出てきます。例えば、子どもの頃からよく蚊に刺されている人は、早い段階で無反応になることもあります。逆に、蚊にめったに刺されない人は、年配になってからも即時型が続くことがあります。「歳をとると、蚊に刺されてもかゆくなくなる」というのは一概にいうことはできません。

出典:https://gooday.nikkei.co.jp/atcl/report/16/062300031/071900007/?P=2

このように、

実際に刺された経験が多くなるほどかゆみがなくなるため、

蚊の対策をしないという選択もできます。

しかし、蚊は病原菌を媒介するため

かゆみ云々の問題ではなく、

なるべく刺されないに越したことはありません。

ですので、これは絶対におすすめできません。

ちゃんと対策はしてくださいね。

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まとめ

いかがでしたか?

私の結論としては、

蚊のいる時期に畑で作業をする際には、

肌を物理的に隠す方法が最も安全で効果的だと思いました。

衣類で隠せない顔の部分は、

虫よけスプレーを使うか

メッシュのついた帽子をかぶることで

対応できます。

蚊が媒介する病気は、現在の日本ではほとんど出ていませんが、

2014年・2019年にデング熱の国内での感染例がありますので、

決して油断しないようにしてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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