朝市やマルシェでお客さんの心をつかむ接客と効果的な野菜の販売方法

おもいでファームの近藤です。

野菜の直接販売といえば、朝市!マルシェ!

野菜の作り手から新鮮な野菜を直接購入できる貴重な場です。

おもいでファームもオアシス21で毎週土曜日に開催される

「オーガニックファーマーズ朝市村」に時々出店しています。

無農薬野菜の生産者探しはオアシス21のオーガニックファーマーズ朝市村へ

朝市やマルシェに行かれたことがある方はお分かりになると思いますが、

朝市やマルシェはお客さんとの距離がとても近いのが特徴です。

つまり、お客さんとのやりとり(接客)がとても重要になるということ。

この記事では、販売者側に向けた朝市やマルシェでの接客のコツについて

僕が実践している方法や僕なりの考えをお伝えします。

朝市やマルシェに限らず、一般的な接客にも活用いただけるかもしれません。

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朝市・マルシェの雰囲気の特徴

朝市やマルシェは、通常の店舗とは少し違う雰囲気があります。

何の会話もなく買い物を済ますこともできますが、

なんとなくコミュニケートをしなければならないような空気感があります。

コミュニケーションが苦手な人にとっては、

・販売者との対面での距離の近さ

・じっと自分の言動を見られているというプレッシャー

・セールスされるんじゃないかという警戒心

・コミュニケーションしなければいけないのではないかという強迫観念

・声をかけてほしくないと思ってしまう心理・苦手意識

・会話がないならないで漂う気まずさ・緊張感

そんな雰囲気に耐えられず、すっかり気後れしてしまい

お店に興味はあるのだけど、なんとなく近づけない。

結局遠目で見てそのまま通り過ぎてしまうということが起こりがちです。

この雰囲気を作り出すのも壊すのも販売者にかかっています。

近づきにくい雰囲気を醸せば、お客さんは店の前に立ってくれません。

たとえじっくり見てみたい野菜があったとしても。

逆にものすごく近づきやすい雰囲気を醸していれば、

なんとなくふらっとその店に近づいてしまいます。

また、せっかくお客さんがお店の前に立ってくれても、お互いの間に気まずい空気が流れると、お客さんにとって非常に居心地の悪い空間になります。

はやくこの気まずさから解放されたいと、解放されたい一心で店を後にします。

つまりはどれだけはやくお客さんと距離を縮められるかにかかってくるわけです。

販売者がどんな感じでお店に立っているかで、売上は大きく変わってしまうのです。

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朝市・マルシェで愛されるお店になる接客のコツ

接客と人を好きになる

接客は好きですか?

人と話すのは好きですか?

この質問にYESと答えられないのであれば、

残念ながらきっとあなたには素敵な接客はできません。

当たり障りのない表面上の丁寧な接客はできても、本当の意味での接客はできないでしょう。

販売する側が、お客さんとのやりとりを本気で楽しい!

と思えることが良い接客だと僕は思っています。

ですので、

この質問にYESと答えられることがまず大前提になります。

でも安心してください。

今はYESと思えなくてもきっとYESと思えるようになります。

絶対に変われます!

実際僕がそうでしたから。

僕は農業をする前、ずっと店舗での接客業をしていました。

書店とCDショップです。

もともと、人に嫌われたくない、人から良い人と思われたい

という八方美人的な性質があったこともあり、

それは接客にも出て、丁寧で愛想のよい接客には自信がありました。

でも、実は人が苦手、できるならコミュニケーションもあまりしたくない。

接客も仕事として割り切ってやっているだけで別に好きではない。

当時僕はこんな感じの人間でした。

一生懸命接客はしましたが、単に丁寧で愛想が良いというだけで、

僕のやっていることは結局不快なくお買い物してもらえる程度の接客でした。

あっという間にAIにとって代わられるような接客というわけです。

では逆にAIにとって代わられない接客はどんなものか?

それは、

お客さんとの直接的なコミュニケーションを通して、会話のなかからお客さんの求める最適なものをこちらからご提案できるような提案型の接客

だと僕は思ってます。

思い浮かべてもらうと分かると思いますが、書店もCDショップも積極的にお客さんにお声がけするような提案型の接客スタイルではありません。

だから、人が苦手の当時の僕でもやってこれたのだと思います。

提案型の接客のような密なコミュニケーションが必要なかったからです。

でも、今の僕ならはっきりと言えます。

接客が好き!人と話すのが好き!と。

どうしてそうなれたのか。

それは

他人に興味を持つ

ことができるようになったからです。

この文脈でいうと、

お客さんに興味を持つことができるようになった

からです。

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お客さんに興味を持つ

お客さんに興味が持てればもう成功したようなものです。

朝市やマルシェの店頭に立つことがそれだけでもう楽しくなります。

もちろん

持ってきた野菜をできるだけ多く販売して売上を上げたい!

という気持ちは強くあると思います。

出店している第一の目的ですから。

野菜は生鮮品なので日持ちがしません。

せっかく長い時間と手間をかけて畑で大切に育て、

前日夜なべして収穫・袋詰めという時間のかかる作業をして

持ってきた野菜が大量に売れ残るようなことがあれば何のために出店したのか分かりません。

売れ残ったものが廃棄ロスになる可能性だってあります。

ですが、そこにばかり気が行ってしまうと

売ろう!売ろう!

という強い気持ちがオーラとなってお客さんに伝わります。

出てくる言葉も「いかがですか?」一辺倒になります。

これでは売りつけられると思われ、お店に近づいてはもらえません。

お客さんに興味を持ち、その興味を言葉で伝えるだけ

これだけで最終的にお客さんお買い物をしてもらえます。

これだけなんです。

その興味はなんでもいいです。

お買い物とは全く関係ない話題であっても構いません。

逆にその方がいいかもしれません。

お客さんの身に着けているもので素敵だなーと思うものがあれば、

素直に「その〇〇素敵ですね」と言えばいいんです。

最初は照れ臭くてなかなか言い出せないかもしれません。

でも慣れれば言えるようになります。

褒められて嫌な気分になるお客さんはいませんよね。

お買い物についてなら・・・

この人は何を買いにこの朝市に来たのかな?

うちの店になんで立ち寄ってくれたのかな?

どの野菜が気になって立ち寄ってくれたのかな?

この朝市によく来る人なのかな?

この朝市はどれくらいの期間利用しているのかな?

どこから来てくれたのかな?

野菜に対してどんなこだわりがあるのかな?

どんな野菜が好きなのかな?

その人に興味が持てれば、どれだけでも聞いてみたい事は溢れてきます。

それを素直に問いかけてみればいいんです。

お客さんはきっと快く答えてくれると思います。

そこから会話は生まれます。

そして最終的に自然に売っている野菜の話になります。

自分から振らなくても、お客さんから自然に売っている野菜に話を振ってくれます。

そうしたら初めて野菜をおすすめすればいいんです。

買うつもりがなかったお客さんも、

「会話楽しかったな!」と思ってもらえば、

楽しく会話ができた人の野菜をちょっと食べてみたいな

せっかくだからここで何か1つでも買っていこうかな

という気持ちになるものです。

いたって自然な心理だと思います。

別にそれを狙って、お客さんと会話をしろと言っているわけではなくて、

お互い気持ちよくコミュニケーションが成立すれば、

自然にそういう気持ちになりますよと言っているにすぎません。

別にお買い物をしてもらえなかったとしても、

会話を楽しめてよかった

会話の中であの人の求めているのが分かって勉強になった

と、お客さんと会話をすることで販売者も多くのことを得られます。

お客さんに興味を持つ

お客さんのことを知りたくなる

お客さんに素直に自分の興味を聞いてみる

会話が盛り上がりお互いが楽しい気持ちになる

野菜を買ってもらえる

こちらも会話を楽しめた上に、

野菜まで買っていただいてありがとうございます

という感謝の気持ちになる

というものすごいプラスの循環が生まれます。

お客さんに興味を持つというのはそういうことです。

だから朝市・マルシェで野菜を販売するのってすごく楽しいんです!

僕が朝市・マルシェに出店するのが大好きなのはそういう理由なのです。

前日の収穫・袋詰め作業のつらさはこれですべてチャラになります。

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笑顔。目を見る。あなたに興味がありますよという雰囲気

なにはなくとも笑顔です。

笑顔は円滑なコミュニケーションの大前提です。

笑顔が出せないのでは接客する資格はありません。

照れ臭いかもしれませんが、

前を通るお客さんの目をしっかり見て笑顔であいさつする。

一般の店舗でもほとんどの人がこの接客の大基本をできていません。

目を見て笑顔であいさつすることは、

私はあなたを受け入れていますよ

という意思表示に他なりません。

それができなければ、お客さんに「私は受け入れられていない」と思われます。

それだけでお店に近づきにくい雰囲気を作ってしまいます。

目を見て笑顔が出せないだけで、あなたは自ら「見えない壁」を作ってしまっているのです。

本当は実践したいんだけど恥ずかしくてできない

という人によい訓練方法があります。

外出したら必ず1人は知らない人に話しかけることを心掛けるのです。

劇的にハードルは上がりますがナンパでもいいです。

日常からこういう訓練をすることで、メンタルが強化され自然にできるようになります。

また、

あなたに興味がありますよという雰囲気を出すのはいたって簡単です。

目の前のその人に興味を持てはいいのです、

そうすれば自然とその雰囲気はにじみ出てきます。

だからお客さんに興味を持つことが大切なのです。

決して売り込まない

すでに「お客さんに興味を持つ」の章で、売り込むことの弊害をお話ししました。

売り込むと売れません。

売り込まなくても、お客さんに興味さえ持てば売れてしまうのです。

売ろうとするオーラを出せば、お客さんはそれを敏感に察知し逃げていきます。

自分がお客さんの立場の時、それは経験してよく知っているはずです。

まとめ

接客の本質は「相手への興味」に尽きる

これが自分なりに行きついた僕の結論です。

長年店舗で接客をやっても結局接客が好きになれませんでした。

今にして思えば、理由は簡単。

他人に対して全く興味を持てなかったからです。

他人に対して興味を持つ余裕がそもそも自分になかった。

自分にしか興味が持てないナルシシズムを発揮していた。

振り返ると以前の自分はこんな感じでした。

他人に全く関心がなく自分にしか興味を持てない人

現代人にはこういう人が本当に大勢います。

現代が抱える1つの大きな社会問題だと思います。

他人に興味を持つ思考ができるようになった今、

あ、接客の本質ってこんなに単純なことだったんだ。

と思えるようになりました。

これが最近自分の行きついた結論です。

オアシス21の「オーガニックファーマーズ朝市村」に出店した際は、

僕はあなたと会話がしたくて店頭に立っています。

ぜひ朝市に足をお運びいただき、お話ししましょう。

オアシス21のお買い物のコツの記事もよかったらどうぞ

オアシス21オーガニックファーマーズ朝市村のかしこい歩き方・買物術

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