腰が痛くならない鍬(くわ)の使い方③ 身体の動かし方

おもいでファームの近藤です。

腰の痛くならない鍬の使い方の第3回は身体の動かし方です。

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腰が痛くならない鍬の使い方・身体の動かし方

まず、手と足の動きを別々に解説します。

手の動かし方

手の動きは基本の構えから

利き手のひじを目いっぱい後ろに引く・戻すを繰り返すだけです。

力は利き手の引く力だけです。

利き手と反対の手はほとんど力は入れていません。

鍬を引く動きがぶれないように鍬を軽くにぎる程度です。

鍬の動きを安定させるのが目的です。

もう少し細かく動きを見てみましょう。

鍬と土の様子も一緒に交えて説明します。

利き手のひじを引いて、鍬の刃を土に入れます。

この時、鍬の刃の動きは土とほぼ水平です。

ただし最初の一打のみ、刃を斜めに入れて土を拾います。

2打目からは前回土を拾ってへこんだ部分がありますので、

水平に刃を入れても土を拾うことができます。

利き手のひじを最後まで引き切ると、

土を乗せた鍬の刃が、体のちょうど真横の位置あたりまで来ます。

そして引き切ったひじを戻す時の逆にかかる力によって、

鍬の刃の上に乗っかっていた土が鍬の刃から離れて下に落ちます。

鍬の刃だけが戻り、土がその場で振り落とされるイメージです。

素早く引く・戻すを行うだけで勝手に土は落ちますので、

土を落とそうと余計な事をする必要は一切ありません。

鍬を引いた後、よいしょと鍬から土を落とす動作をする人がいます。

特に初心者に多いのですが、これは完全にだめな動きです。

いちいち動きが止まりますし、そんなことをしなくても鍬を戻す反動で勝手に土が落ちることを知らなければなりません。

鍬は利き手側の足のすぐ横ギリギリのところを外側に向かって斜めに通ります。

土が利き手側の足(足首からすねの部分)にガンガンかかるくらいが良いです。

ですので、必ず長ぐつははいて作業してください。

足の動かし方

足は基本的に

利き手と反対側の足が一歩前に出ている状態

足が横にそろった状態

この2つを繰り返す形で、すり足で足を後ろに動かしていきます。

引いたひじを戻すタイミングで、利き手と反対の足を半歩下げる。

(足が横にそろった状態)

次の引いたひじを戻すタイミングで、利き手側の足を半歩下げる。

こんなイメージです。

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腰を痛める絶対やってはいけない身体の動かし方

これまで申し上げた身体の動かしかたをしていれば、

腰にはほとんど負担がかかりません。

なぜなら腰を入れて持ち上げるような動作ではなく、

腰は動かさずに利き手側の引く力(腕や背筋)を使うからです。

しかし、基本姿勢を崩した状態で鍬を引くと腰を使ってしまいます。

不安定な状態で腰を使うと、腰を痛める原因になります。

よくやりがちなのは、鍬を身体から離した状態で鍬を引く場合です。

ちょっとやり残した場所や手直ししたい部分などがあった時に、

1回だけだからとつい横着して基本の姿勢を崩して鍬を使ってしまうのです。

そして腰をやられるのです。

まとめ

3回にわたって、腰が痛くならない鍬の使い方の説明をしてきました。

正しい身体の動かし方を覚えたらあとは反復です。

繰り返し使うことで安定感とスピード感も増していきます。

必要な筋肉も増えていきますので、慣れれば慣れるほど作業が楽になっていきます。

人はそれぞれ利き手があるので利き手側ばかり使いがちですが、

身体や筋肉のバランス、ゆがみ、作業による身体の偏った疲労を軽減する目的でも、

交互に持ち手を変えて、半々のバランスでやるのが望ましいです。

僕はずっと同じ持ち手でやり続けた結果、

左右の腕の太さが全然違ってしまったので、

本当に両方できるようになっておいたほうがいいです。

おもいでファームでは鍬の使い方の直接指導もしています。

東海三県であれば出張もいたします(交通費はご負担いただきます)。

詳細を知りたいなどご希望があればメールにてご相談ください。

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